御覧頂きありがとうございます。 画像６枚目以降同等サイズの稚魚が出品個体です（画像は前回出品時のものを流用していますが、ほぼ同じです）。 当方現在、若魚成魚を15匹ほど飼育していますが、先日、この元親の成魚が老衰のためか相次いで亡くなり、残りメス親１匹だけになってしまいました。 そのメス親が11/5に産んだ個体の最終出品となります（今回の出産は23匹）。 厳寒期（概ね１〜３月）の発送はしませんので、今回出産分が産卵周期の関係で年内ラストになります。 通常、稚魚６匹１セット（平均約2.5センチ、誤差はご容赦下さい）で出品していますが、今年ラストですので、２匹追加で合計８匹（無事に育てあげれば最大で４ペア確保出来ます）とします。 ベロネソックス・ベリザヌスについて説明します。 世界最大級の卵胎生メダカ（オス最大約15 センチ、メス最大約20センチ）で、ガーパイクやカマスを想わせる顔付きと流線型のシルエットがとても格好良く、グッピーと同じ様にメスが胎内で卵を孵化させ、仔魚を産みます。 またオスの成魚は、メタリックなオリーブグリーンの体色に加え、頭部から胸部の下部にかけてオレンジ色に染まる美麗種で、メスも10cmを越えると独特の存在感と迫力があります。
産まれたばかりの仔魚はすでに2.5センチくらいあります（色合いは海産のヘコアユに似ています）が、なんと言ってもこの魚一番の特徴は、獰猛なハンター（肉食魚）であることで、小魚をノコギリのような歯がある顎で噛み付き、丸呑みします。 まさにメダカ界の異端児的な存在で、いろいろな熱帯魚を飼育している当方でも一二を争うお気に入りの魚です。 稚魚の餌については現在、湧かしたブラインシュリンプ幼生とミジンコ、グッピーの稚魚を与えています。 基本的に動く物にしか反応しないため、餌の確保が最大の課題ですが、成長に伴って選別漏れのメダカやグッピー等を与えると上手く行くと思います。 また、強健種で病気に殆ど罹らないため、活餌の確保という問題をクリアすれば飼育は簡単な魚です。 それでも飼育には相当な労力とコストを要するためか、知名度の割には国内での販売・飼育総数はかなり少ないようで、ペアだと通販で軽く１万円以上します。 また、最近の世界情勢が影響しているのか原因は分かりませんが、ここ数ヶ月は輸入がストップし、観賞魚通販サイトでも全く販売されていないようです。 この状況からも国内ブリード個体の流通は大変重要な意味を持ちます。 当方はより多くの方にブリーディングをしてもらい、国内からベロネソックスという興味深い種が絶えないようにして頂きたいと考えています（出品目的の一つでもあります）。 実際、出品時点ではショップ通販なし、ヤフオクで当方以外の出品は無いようです（見落しがあればすみません）。 発送について説明します。 気温がかなり下がって来ましたので、使い捨てカイロを入れ、新聞紙、発泡スチロール、ペットボトルを使用します。 また水草（マツモ、ナヤス、オオサンショウモ等）を少量、水質浄化に役立つ巻貝ラムズホーン５匹サービス致します（水草があると魚が落ち着きます）。 重要なお知らせです。 死着保証なしのノークレームノーリターン、かつ翌日着が可能な地域の方のみご入札をお願い致します（翌日着分に関しては死着の歴はありません）。 発送はゆうパック（基本60サイズ、状況によりサイズアップします）のみで、翌日着可能かどうかはお手数ですが、郵便局のサイトでご確認ください。 また、当方の仕事の都合や郵便局の営業日の関係があるため、発送日は取引ナビにて調整させて頂きます。 以下は当方が飼育して気付いた、主観に基づく「参考情報」です。 ベロネソックスは肉食性で獰猛なイメージがありますが、基本的には臆病な性格で、物音や光などには敏感に反応する神経質な面を持っているようです。 音や光に驚いた際、ガラス面に吻部をぶつけることがあり、怪我等の原因となりかねないため、水草をたっぷりと入れた広い水槽で飼育する方が望ましいです（鑑賞には不向きですが）。 水質は一般的な卵胎生メダカ同様、中性から弱アルカリ性の新しめの水を好む様です。 意外と水質にも敏感なようで、古く汚れた水質では食欲が無くなり、ヒレを畳むようになるため、こまめな水換えが必要です。 体調不良には人工海水等の塩分投入が効果的です。 また、当方では稚魚の餌として、ブラインシュリンプ、ミジンコ、グッピーやメダカの稚魚等を与えていますが、冷凍赤虫を目の前にゆっくり落とすとたまに反応します（それでも一番喰い付きが良いのは小魚です）。 共食いについては、まだサイズ差がないうちは特に気にする必要はありません。 成長して差が出始めたら（メスの方が大きくなります）、共食いのリスクを減らすため、餌をこまめに与えて空腹状態を無くす、水草を多めに入れて個体間の接触機会を減らすと良いかと思います。 それでも多少の喧嘩は避けられないため、極端な個体差が出たり、集中的に虐められたりする個体が出た場合は産卵ネット等に一時避難等してください。 成魚になるとオス同士でも争うことは殆どありませんし、遊泳力はあまりなく、基本的に中層辺りに浮いてじっとしていることが多いため、２ペアくらいであれば30cm水槽でもギリギリ飼育が可能です（もちろん水槽は大きい方が良いです）。 当方では最近、上部ろ過槽付きの60cm水槽で管理する様になりましたが、水質が安定し、順調に育っています。 繁殖は特に難しい点は無く、ペアの選り好みもしないので成魚を普通に飼育していれば確実に成功します。 体験上は親が稚魚を捕食することもあまりない様なので、当方では水草を繁茂させた水槽で自然繁殖する方法を採っています。 もし産卵ネットを使う場合はＬサイズでなければ厳しいかと思います（産卵箱は吻部等を痛める可能性があるためお勧めしません）。 ベロネソックスは大食漢かつ典型的なフィッシュイーターです。 肉食魚が好む活エビ等にはあまり興味を示さず、体の半分位の大きさの魚にまで飛び付きます。 また成魚になると、必ず活きた小魚の確保に腐心することになりますので、飼育には相当の覚悟が必要です。 当方オークションを見ていただいている時点ですでに相当な怪魚肉食魚マニアの方だと思いますので説明不要でしょうが、流通価格が高いからと言って営利目的で飼う様な魚では決してありません（かかる活餌代や労力を考えるとまず利益は出ません）。 本当にベロネソックスという魚が好きな方に落札して頂けたら幸いです。 疑問点等あれば、質問箱からご連絡ください。 週末のゴールドクーポンが使えるように次の月曜終了に設定しています。 以上よろしくお願い致します。